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高校生のお小遣い、月5,000円で乗り切れる?
『高校生のお小遣い』、月5,000円で乗り切れる?
現役高校生:『乗り切れる』 61.6% 『乗り切れない』38.4%
それ以外 :『乗り切れる』 63.5% 『乗り切れない』36.5%
となりました。
<総投票数>3,067票 <投票期間>2020年9月27日~9月30日

当出題は、現役高校生と思われる方の「高校生のお小遣い、月5,000円で乗り切れると思いますか?」という主旨のツイートが話題になっていたことをきっかけに投稿しました。
リプライでいただいた声をいくつか紹介いたします。※要約や一部抜粋の場合あり
『5,000円で乗り切れる』派コメント
<現役高校生の声>
「現役3000円だけどなんとか、ね 遊びに行くのはあまり出来ないかな 500円玉が余れば貯金して遊びに行く時に使ってる」
「そもそもお小遣いないんだが」
<それ以外(大人)の声>
~義務教育の間は必要以上にお金を使う必要がないという声~
「そもそも義務教育間の学生でお金を使う必要性が基本的にはないと思う。 大学生は少しちがうかもしれないが。」
「娘はそもそもお金を使う時がない生活してます。授業終わってクラブして帰ったらご飯、復習、睡眠。 ランチはお弁当。 体育の後のアイスくらいがお財布から減ってる模様です。」
~やりくりの工夫を促す声~
「1500円くらいで毎月普通に遊んでたけどね? それで欲しいゲームとか買ったり貸したりしながら出来たけどなあ?」
「毎月三千円で内千円は、毎月貯金してたなー。 部活してたから遠征費用とかラケットのメンテナンス費用は、貯金から出してたし。」
~バイトを推奨する声~ ※校則でバイトが禁止されている学校もあります
「十分すぎると思うし足りなきゃ働け。 小遣いすらなかったから平日夜はスーパーで働いて土日は土方のアルバイトやってたわ。」
「学校に隠れてバイトってみんなやってきたよ笑 家庭の事情もあるだろうから、親さえ良ければ良いのでは?」
~携帯代などの諸経費が別ならばという声~
「携帯代は別やろ? なら可能。」
「飯とか交通費とかそういうのを親が負担してくれるなら余裕」
『5,000円で乗り切れない』派コメント
<現役高校生の声>
「中学生ですが絶対に無理だと思います。 正直1回か2回遊びに行くともうなくなりますよ……」
<それ以外(大人)の声>
~5000円で出来ることは限られるという声~
「1万円は無いとつまらないし発展性がないだろう。」
~自身の高校時代をふり返り厳しいという声~
「高校生時代ずっとバイトしてたけどいくらあっても足りなかった。」
「今はバイトしないとムリなんじゃないか? 昭和の時代でも5000円で足りなくてガソリンスタンドでバイトしてたからなぁ…」
「バイト無しでですよね? 絶対無理ですよ… 高校生の時は食費だけで2万円位貰ってましたよ。」
~今の高校生はお金がかかるという声~
「今の高校生は携帯代が別でかかるんですよね。」
「今の子は魔法のスマホをほぼ全員持ってるだろうから、スマホ代は親持ちだとしても、ゲームアプリの課金とかLINEスタンプとか現金を伴わない出費の誘惑と闘ってそうで気の毒かな」
~食べ盛りの高校生には飲食代がかかるという声~
「食べ盛りの高校生には足りないと思います。 部活帰りに毎日買い食いしたとかマクドやラーメン屋行ったとか聞きますが どこからそんなお金がわいてくるのか本当に不思議です。」
「育ち盛りで買い食いが必要な子は厳しそう。」
筆者見解
以下2点を興味深く感じました。
(1)『月5,000円』の意味
(2)携帯料金(スマホ料金)について
(1)『月5,000円』の意味
『月5,000円で乗り切れる』と選択したのが、現役高校生が61.6%/それ以外(大人)が63.5%と、現役高校生と大人で結果がほとんど変わらなかったことは『月5,000円』に対して、高校生と大人の認識が乖離していない可能性を示唆しています。もし仮に高校生と大人の、『高校生のお小遣い』に対する認識が近いとするならば、それは高校生の願望を大人が理解しているというよりも、大人が自身の体験などを通じ形成されている「高校生でのお金の使い方はこうあるべき」という価値観に、高校生が順応している、つまり大人主導の価値観を高校生が受け入れている、と考えるのが自然でしょう。
とするならば、『お小遣いの設定金額』には大人から高校生への受入れ可能なメッセージがあるはずです。ざっと想像してみると、私自身が高校生当時は気づかなかったメッセージが色々と見えてきました。
例えば、
「高校生で買える服やバッグ、食事などは、大学生や社会人になってから買えるものよりもチープであるべきだ(消費の頂点を高校生で味わうべきではない)」
「今後、バイトや仕事など労働の対価として貰える額が馬鹿らしくなる様な金額は貰うべきではない(勤労意欲を失う)」
「消費を楽しめる金額は渡すべきだ」
「節約や我慢を学ぶ金額にとどめるべきだ」
などなど。
なるほど、なるほど。段々と、『月5,000円』が合理性のある設定に見えてきました(笑) ※ここでは経費精算はお小遣いとは別で考えています
(2)携帯料金(スマホ料金)について
近年、お小遣いにおいて大きなウェイトを占める問題としては、携帯料金(スマホ料金)の存在が挙げられます。携帯料金を子供が支払えばお小遣い原資にダイレクトに直撃しますし、仮に親が払っていたとしても、本来のお小遣い原資から割り引かれているか、あるいは携帯料金がなければお小遣いはもっと増えていると考えるのが自然でしょう。
現在、菅政権が携帯料金の引き下げを意欲的に進めています。今まで私はこのトピックスを、単純に家計負担の軽減という見方で捉えていました。しかし今回新たに、「携帯料金が下がる=学生のお小遣いが増える」という図式でもあると発見しました。結果、「高校生のお小遣いを考えていくと携帯料金が気になってくる」という、自分にとって予想外の帰結を迎えました。よって、携帯料金引き下げについては、自身のためであるのに加えて、全国の高校生のために引き続き期待をもって注視して参ります。