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『職務質問』されたことある?
『職務質問』されたことありますか?
男性:『ある』37.7% 『ない』62.3%
女性:『ある』10.6% 『ない』89.4%
となりました。
<総投票数>8,812票 <投票期間>2020年9月29日~10月2日
総投票数:8,812票は、投票終了時点で2択総研歴代6位の得票記録です。

当出題は、女性警察官がソフト(温和)に職務質問をしたことから、大麻所持者の発見・逮捕につながったというニュースから『ソフト職質』がTwitterのトレンドワードに上がっていたことをきっかけに、男女別に職質された経験の有無を問いかけました。
リプライでいただいた声をいくつか紹介いたします。※要約や一部抜粋の場合あり
『職務質問されたことある』派コメント
~若かりし頃の職質体験~
「中学時代ヤンキーだったので。」
「家出少年と間違われた。」
「高校生の頃、バイト終わりの22時過ぎにバイト仲間と駐輪場でおしゃべりしてたら職質されました」
「夜公園で花火してたら、通報されたらしくソフト職質されました。 」
「普通に自転車に乗っていたら呼び止められた。どうやら近くで自転車窃盗事件があったらしい。」
~大人になってからの職質体験~
「夜中にクワガタの灯火採集してる時にね。 仕事の帰りでネクタイもしてたから更に怪しいよね。」
「夜の送迎の仕事をしてた時に何度も職質をうけました 普通にしてればそんなに時間がかかる事もなく終わりますよ」
「薬の売人と間違えられパトカーに乗せられた。」
「よく職質されると思ってたら、ミリタリーの格好は職質の対象らしい」
「ホットパンツ穿いた状態で自転車を押して歩いてたら、脚が太すぎたからなのか『それ下着ですか?』と心配された」
「全く身に覚えが無いのに『パトカー見て目を逸らした』という理由で職質の鬼っぽい警官に止められました。」
~結果に対する感想の声~
「(ない人が多くて)ちょっと驚いた 普通はあると思ってた」
「女性で職務質問されたことがない人が非常に多いですね。警察が、男性を犯罪予備軍とみなして職務質問を男性に多くするのなら、それはそれで非常に問題があるような気がしますが。」
『職務質問されたことない』派コメント
「職質された事ないので、経験者が多い事にびっくり。」
筆者見解
男性と女性の職質経験の差について考えてみました。
投票結果では、『職質経験あり』が男性37.7%/女性10.6%となり、男性は女性の約3.6倍職質を受ける結果となりました。この結果は「職務質問は男女フェアに行われているのか?」という視点が生じ得ますが、この点について、(自身が男性である)私はフェアだと判定します。
理由は、男女の犯罪率の違いです。法務省が毎年作成している、「令和元年版 犯罪白書」によると、平成30年における女性の刑法犯は43,120人で、この年の刑法犯の男女比は男性79.1%/女性20.9%になります。すなわち、平成30年は、男性刑法犯が女性刑法犯の約3.8倍いたことになります。
この事実を鑑みると、現場の警察官が念のため職務質問をする場面が男性により多く訪れるのは自然であり、当出題結果「男性の職質経験有が女性の約3.6倍」という数字も、「男性の刑法犯率が女性の約3.8倍」と照らし合わせると違和感はありません。
ただし、統計や性差を根拠に男女の対応を露骨に差別することは職質の信頼性を損ないうるでしょう。明確な判断基準を持つことで結果的に男性の方が職質が多くなるという納得性や、今回話題になった様な『ソフト職質』の積極的な活用など心理的負担を軽減する円滑な職質遂行を、現場の警察官の皆様には期待します。(もちろん治安維持のために日々奮闘することへの感謝がベースにあります)
最後に、あえて男女平等の観点を言うならば、男性の刑法犯率が女性並みに低減することをもって、職質の男女差が縮小することが、『職質』というファクターにおいての望ましい男女平等の実現ではないかと感じます。